おばちゃん言語聴覚士のボケ予防日記

脳機能、認知症予防について興味津々なおばちゃん言語聴覚士です。急性期脳外科、通所リハビリを兼務してます。まだまだ勉強中の身ですが、一般向け、同業者向けの記事、育児、家事も書くかも。コメント大歓迎です☆

STも需要に供給が追いついてきた

私がSTになった頃は、言語聴覚士資格ができてまだ約10年でした。
まだまだ世間ではSTは不足していました。

人気の病院を除いて、多くの病院、施設でSTを募集してるのに、見学や応募すら来ない。という状況でした。

私も就職には全く困らず、就職氷河期なのに、こんなに簡単に就職できるなんて!と思ってました。
新卒で入職したのは「リハビリテーション病院」と名の付く市内ではリハビリテーション科の規模として最も大きい病院でした。
PTOTはかなり高い倍率でしたが、私は実習地であったことから1倍でした。
3年後に現在の急性期病院に転職しましたがそれも、ずっと募集をかけてたのに誰も来てくれない、と歓迎されました。

しかし現在では急性期病院は最も人気です。
なんと募集をかけてないのに、応募の問い合わせが来てしまうこともありました。

私は本当に恵まれていたのですが、
STウェルカム時代はもう終わりました。
殆どどこもSTは埋まってきました。
待遇の悪い小児分野で常に募集が出ている状況です。(すぐ辞めるんでしょうね)

STの養成校がない都道府県では、まだSTが足りないかもしれませんが、
地元に養成校があれば、その周りは埋まってきている状態です。
また地方の古い小さい内科の病院で、嚥下訓練をしてくれるSTを募集してる所もありますが、一人職場ということもあり、なかなか応募が無いようです。
また特養などの施設でもSTを募集してるところとありますが、就職後に嚥下訓練だけでなくPTOTがするような関節可動域訓練をやってるSTもいるみたいです。
(リハビリ職は業務独占でないので可能です)

病院、施設に務めるSTが、何らかの事情で辞める時に、穴埋めで募集が出ていますが新規ではなかなか出ない状況となっています。


養成校のアピールで、STはまだまだ不足!と謳っている所もありますが、鵜呑みにしない方が良いです。

STと、PTOTを比べるのは難しいですが、
おそらくまだSTの方が就職しやすいかな?と思います。
しかしこれからPTOTのようにSTも溢れてくる可能性が高いです。

ですがSTは、一般企業よりは就職しやすいことは事実だと思います。
しかし一般企業よりも昇給は少ないです。
待遇面と自分がしたい仕事を鑑みて、職業を選ぶ事が大切です。



結論から言うと、需要に供給が追いついてきつつありますが、場所を問わなければ、まだ就職先はあります。
希望の病院、施設に就職できなくても、そこで積める経験を積み、周りの病院や施設のSTとのネットワーク作りに励み、転職の機会をうかがい続けることで、いつかは希望の病院、施設に就職できるでしょう。
自分の希望がわからなくても、業務に打ち込んでいくうちに、そこでのやりがい、また本当に自分がしたいことが徐々に見えてくるでしょう。