毎日同じプログラムで訓練
STの訓練の進め方として
1,評価
2,プログラム考案
3,一定期間そのプログラムを実施
4,効果測定(評価)
この繰り返しだと学校では習った。
例えば
1、自由会話
2、6択ポインティング
3,語頭音ヒント呼称
4,氏名のなぞり書き
みたいな。実習でも細かく設定していた。
実際は微妙だなと思う。
特に急性期では、一定期間プログラムを実施している間にどんどん改善して、プログラム変更をせざるを得ない。
慢性期では十分な評価ができないという問題点もある。
初めまして、今日から20分×週1回のリハビリをしましょう、ということになるので。
私の場合訓練しながらその中での評価をしている。
そもそも、毎日全く同じプログラムを行うことが果たして良いのか?
私なら3日〜1週間で飽きるけどなー。
どのプログラムが効果があったのかを判定することがそんなに大事なのか?
何をしようが改善されればそれでいいと思う。
今まで一緒に働いたPT、OTも、その日その日で訓練内容を変えていた。
患者様から、あの人は訓練の引き出しが多いな〜と感心されてる職員もいた。
私は、
基礎となるプログラムだけ決めており、評価は必要最低限しかしないようにしている。
もちろん高次脳機能障害の方は評価が多くなるが。
基礎となるプログラムとは、
失語の場合
1,会話訓練(しない日もある)
2,理解
3,表出
4,読解または書字
構音、嚥下の場合
1,頸部リラクゼーション(問題なければしない)
2,随意性訓練、筋力訓練
3,構音訓練
4,嚥下訓練
必要なら呼吸や発声も間に入れて。
理解訓練は、ポインティングとか、プリントを用いるとかその日に応じて変えたり、3日サイクルで変えたりで、ちゃんとは決めていない。
代行を頼むときも、同じことをやってくれ、とは言わない。
私よりも10年近く経験年数が少ない人でも、意見を聞いたりどんな訓練がいいか相談してそれを取り入れたりして。
一定期間たってから効果測定しなくても、ある程度の手応えはその都度感じる。
回復期で5ヶ月間毎日1時間リハビリするとなれば、最初に述べたようなことを1〜2週間サイクルでやってもいいかも。
私も前に回復期にいたが、急激な改善はないので、しばらく同じことを続けていた。
でも構音と嚥下って、訓練が限られる。
急性期でも毎日同じになっちゃう。
あの狭い範囲の口と喉を手を変えしなを変え、色々な手段を試みるが、どうしても限られる。
教科書やガイドラインに載ってることだけでなく、自分の頭で考えることも必要。
それはまた次回〜