おばちゃん言語聴覚士のボケ予防日記

脳機能、認知症予防について興味津々なおばちゃん言語聴覚士です。急性期脳外科、通所リハビリを兼務してます。まだまだ勉強中の身ですが、一般向け、同業者向けの記事、育児、家事も書くかも。コメント大歓迎です☆

2020-01-01から1年間の記事一覧

機能性ディスペプシアは誤診で、実は食物アレルギーだったという話

STとは何も関係ありませんが。 私の単なる持病の話。私は機能性ディスペプシアと診断されて1年ほど内服での治療を続けていました。 機能性ディスペプシアは上部症状と下部症状に分かれており、 私は子供のときから食べ過ぎた後などに、時々心窩部痛(ズキズ…

脳損傷による末梢性顔面神経麻痺と嚥下障害

橋出血の方だった。 橋損傷で重度の末梢性顔面神経麻痺は約10年のST経験で、おそらくまだ一人しか経験したことがない。(脳腫瘍やオペ後は除く) 急性期、回復期と別の病院でリハを続けてこられた方。うちの通所リハビリに来られて初対面で衝撃をうけた。 口…

現食事形態で、いつまで保証できるか

例えば当院で毎日リハビリをして、嚥下障害が少しは残るけど、トロミ無しまで回復しました、だけど、家に帰ったらほとんど運動や口の運動をしないため、退院後半年で誤嚥性肺炎になりました、 みたいなケースは多いと思う。 入院中はその食事形態で肺炎や窒…

リハビリで治せるもんだと思ってた。

大学で勉強している間も、臨床実習に出たときも、 国家試験に受かって回復期リハビリで働き始めた時も、リハビリして治せる、と思ってた。それは違った。 回復期リハビリに入院した脳外科疾患の患者様は、全員何かしらの後遺症が残ったまま退院される。 時々…

入院して出会った人

「病気をしたことはつらい。 でもこの病院に入院してよかった。」「病気が私を変えてくれた。 病気をした事でたくさんの出合いがあった。 病気をして良かった。」こんな言葉は非常に嬉しいとともに、 あなたと出会えてよかった、と 思って頂けるような職員で…

胃カメラ後の誤嚥性肺炎から考える、長期入院による体力低下への対策は

胃カメラを飲んだあとに麻酔が長時間効きすぎて、先生に言われた食事可能時間を守って食事をしたのに、重度の誤嚥性肺炎になった人がいた。それまでは、何の病気もない健康な70代の男性だ。胃カメラでの問題もなかった。うちの病院ではないので、詳細はわか…

唾液の不顕性誤嚥の評価方法はあるか

夜間、寝ている間の唾液の不顕性誤嚥が多いというが、その評価方法は、無い。もしあるのなら、本気で教えてほしい。覚醒時、食べ物や飲み物の誤嚥、不顕性誤嚥があるかどうかはVF(嚥下造影)で検査できる。 が、 覚醒時の唾液の不顕性誤嚥は、おそらく検査…

ST介入すると食事形態が下がる。

ナースが食事形態を決める時は、やや攻め気味と思う。 つまりSTから見るとリスクがあると思っても、ナースはリスクはないと思っている。こんなケースは非常多い。 たまに若いナースだと、こちらから食べていいですよと言うと驚かれることもあるが、そういう…

口が開きっぱなしなのは遺伝?

我が子は3人とも赤ちゃんの頃から常に口が開いている。3歳頃から「おくち、ムーだよ」と注意してもなかなか治らず。 長女は小学生になっても開きっぱなしで、さらに、舌をやや出して喋るので、(機能性構音障害ぎみ)歯が押されて前歯がやや前に出てきてし…