おばちゃん言語聴覚士のボケ予防日記

脳機能、認知症予防について興味津々なおばちゃん言語聴覚士です。急性期脳外科、通所リハビリを兼務してます。まだまだ勉強中の身ですが、一般向け、同業者向けの記事、育児、家事も書くかも。コメント大歓迎です☆

自分で訓練を考える

教科書に載ってる訓練をするのは当たり前。
でも、自分で考えた訓練を行うことも大事だと思う。
PT、OTに比べてSTは自分で訓練を考えることが少ないように思う。
自分で訓練を考えるには、基礎知識が確実にあることが前提だけど。



最近はどこの病院や施設でも、1回の訓練時間が徐々に長くなってきている傾向にある。
(売上アップのため)

うちは急性期だけど、1時間訓練をすることも多い。
そうなると教科書に載ってる訓練だけだと、同じ内容ばかりで飽きてくるし、何より1時間もたない。
もちろん、教科書に載ってる基礎訓練を中心としながら、日替わりで私が考えた訓練も盛り込んだりしている。


また、教科書に載ってるやり方を変えることもしている。
これは、良いことなのかわからない。
開口訓練って、休憩を10秒入れると書いてたけど、そんなに必要ない人がほとんど。
数秒で次の開口を患者さん自らが始めてしまうことが多い。

舌圧子の抵抗時間は5秒でしたっけ?
あれも短いと思う。
てか年齢によっても変えていいんじゃない?
…と生意気ながら思うのですが、皆さんどう思われますか?教えてください(´ε`;)


昔自分で考えた訓練の中で、開口訓練がありました。
まだ論文でも発表されてもない、教科書等に載る前のことでした。
嚥下の筋肉をどうしても鍛えたいと思ってて、舌骨上筋群が開口時に収縮することがわかってから、PTに相談しながらやってました。それは軽く抵抗をかけながらでしたが(^-^;)
嚥下学会の資料に載った頃でしょうか、とても嬉しかった&安堵したのを覚えています。


顔面神経麻痺の方に、ベル麻痺の低周波治療を参考にしながら、徒手的にタッピング刺激をしたり、
小さい綿棒で、舌をチョンチョン刺激してみたり、
口をすぼめたりつきだしたりしたまま、10秒止めて口輪筋を鍛えてみたり、
舌で口腔内の色々な場所を触ってみたり、色々な触りかたをしてみたり、
口腔内に水をスプレーして、唾液嚥下を反復してもらい、嚥下反射ジャッキ性を高めたり…
おう吐反射が無い開鼻声の方に、あーーっと発声してもらいながら、綿棒や舌圧子やアイス棒等で軟口蓋を押し上げ自動介助運動を行ったり…等々


ってこれ当たり前ですね。
教科書に載ってるものもあると思います。
私が大学で買った教科書に載ってなかっただけ。
だから、自分で考えるしかなかった。
養成校でも評価ばかりで、訓練ってあまり教わりませんもんね。

高次脳も時々自分で訓練を考えてやってみたりするけど………高次脳はあまりオリジナルになりすぎないように、シンプルイズベストを心がけています。
(特に失語は。)
フィーリングに頼りすぎそうになって、根拠に基づいてるのか曖昧になってくるので、自分でセーブしてます(^-^;)
分配性注意訓練や遂行機能訓練なんか特にレールを外れしまうような気がする。
3つの課題を時間で区切るなどのルールをつけて並行してやってもらったり……
あまり自信がなくて大っぴらにできないけど、こんなんで大丈夫なんだろうか。。


皆さんも色々な訓練を考えておられると思います。
どんなオリジナル訓練をしてるか教えてくださいねd(>ω<。)