おばちゃん言語聴覚士のボケ予防日記

脳機能、認知症予防について興味津々なおばちゃん言語聴覚士です。急性期脳外科、通所リハビリを兼務してます。まだまだ勉強中の身ですが、一般向け、同業者向けの記事、育児、家事も書くかも。コメント大歓迎です☆

胃カメラ後の誤嚥性肺炎から考える、長期入院による体力低下への対策は

胃カメラを飲んだあとに麻酔が長時間効きすぎて、先生に言われた食事可能時間を守って食事をしたのに、重度の誤嚥性肺炎になった人がいた。

それまでは、何の病気もない健康な70代の男性だ。胃カメラでの問題もなかった。

うちの病院ではないので、詳細はわからないが、本人曰く、
肺炎は回復し、普通食を食べられるようになるまで回復して退院したが、1ヶ月もたたないうちに再度誤嚥性肺炎になり、また入院してしまった。
2回目はなんと2ヶ月も入院した。
点滴をしてずっと寝ていた。
入院後半はSTが来て嚥下リハビリをして、
再度普通食まで回復した。
体力も落ちたから、介護保険を申請して、うちの通所リハビリに来ることになりました、と。
嚥下個別リハビリと集団体操が目的で。


胃カメラ後の咽頭麻酔で誤嚥性肺炎になったのも驚きだが、
気になるのは、長期入院による体力低下だ。

この体力低下で、この方は嚥下障害が残ってしまっていた。

私は内科ではないので、このようなケースの実情はわからない。もちろん、どこの科でも長期入院による体力低下は問題点となると思う。

廃用症候群によるリハビリの診療報酬が少ないからか、あまりこのようなケースのリハビリは進んでいない気がする。上記の方はSTよりも、むしろPTによる体力回復訓練が必要である。

内科などで長期入院となる場合は、リハビリの介入なしにしても、病棟の看護師、介護職員などで、日中は座らせておく、歩ける人は複数人で廊下を散歩していただく、
などの対策はできないだろうか。
そのような対策をしたら診療報酬、加算が付けられるとか・・・
そんな診療報酬改訂があれば嬉しい。